2010年12月ひざかけ贈呈

12月7日(火) コープやまぐちの組合員さんたち 来苑!! 被爆者の方へのひざかけ贈呈と「ゆだ苑」への平和カンパ贈呈式を行いました。

 コープやまぐちでは、「平和への思いを誰にでもできる形で、日常的に取り組みたい」「一針編むごとに、平和への祈りをこめて・・・」このような思いから、被爆者の方に暖かい冬を過ごしていただこうと、組合員1人ひとりがモチーフを編み、つなぎあわせて、ひざかけを作る活動を続けておられます。

 

 こうして手がけられた作品を、今年もまた、ゆだ苑に届けていただきました。

 また、被爆者のみなさんへのひざかけ贈呈にあわせ、組合員さんによる平和カンパもゆだ苑に届けてくださいました。

 

  • 日 時:12月7日(火)10時~
  • 会 場:自治労会館1階・ゆだ苑原爆資料展示室

 なお、贈呈式は、約25名の参加者の下、次の次第で行いました。

 

  1. 開催あいさつと組合員紹介 西山全域理事
    中部地域1名・下関地域3名・周南地域7名・周東地域2名・岩国地域2名
  2. 組合員代表あいさつ 久村 南海子
  3. ひざかけ贈呈
    中川 邦子
    田村 和代
    由川 はつみ
    東  由美子
  4. 組合員カンパ贈呈 吉岡周南地域理事
  5. ゆだ苑あいさつ 理事長 岩本 晋
  6. 被団協あいさつ 被団協山口地区会長 田中 敏彦
  7. 閉会あいさつ 中岩国地域理事

 

 今年もたくさんのひざかけやショール・マフラー等を届けてくださいましたが、何年も作ってこられたご出席の組合員さんにお話を伺ったところ、「私たちの年代の人は、編み物くらいならできるわよという人が多かったんですよ。少しでも喜んでいただけるのならという思いや無駄にはできないという思い、また、毛糸は我が家にはあるけど、年齢を重ね編むのが大変になってきたから、と編みたくても編めなくなってきた人たちの思いも受け継いで、毎年編んでいます」とのこと。

 

 「こんなにたくさんの毛糸を、どう入手されているんですか?」とお聞きしたところ、「各家庭にある毛糸を持ち寄ったり、中には、着なくなったセーターの毛糸をほどき、洗って、アイロンをかけてから新しい毛糸と混ぜて編んでいきます。そうすると、毛糸のふんわり感も保たれて、新しい作品によみがえるんですよ」と答えてくださいました。 

 贈呈式の最後に、「来年につながるように、心をこめてこれからも頑張っていきたい」と代表の方のあいさつがあり、無事に贈呈式が終了しました。

 

 1つひとつ丁寧に編んでいただいたコープやまぐちの組合員の皆さま、本当にありがとうございました。

 今年も、ひとりでも多くの被爆者の方に、ひざかけ等とともに、編んでくださった方々のお気持ちをそえてお届けいたします。

 

 被爆者の皆さま、楽しみに待っていてくださいね。

贈呈式終了後、次の次第で、コープやまぐちの組合員さんたちと学習会を行いました。

  • 会 場:自治労会館1階会議室
  • 内 容:「原爆死没者之碑建立に至るまでの略史」
  • 対 応:ゆだ苑事務局長 渡邉 榮次

 コープやまぐちの組合員さんは、子供たちへ平和な未来を願う想いで、日ごろから平和活動への取組みや学習会等を行っておられます。 

 その一環で、今回は「なぜ山口市宮野江良に原爆死没者之碑が建てられたのか」その経緯と「なぜ山口では毎年9月6日に原爆被爆者追悼・平和式典を行うのか」についての話を聞いていただきました。

 

 今回、遠方にお住まいの組合員さんが多く、初めて来苑したと言われる方も少なくありませんでした。

 また、当苑には、原爆に関する資料や書籍等もたくさん展示してあることに驚かれていました。  

    コープやまぐちの組合員さんには、今日ご紹介した情報を各地域のみなさん方に広めてくださることを願うと同時に、私たち職員もまた、ゆだ苑の存在や活動について多くの方々に知っていただくよう努めていかなければ、と思います。